【競馬】武豊騎手「もっと短くていいと思う。馬も人もかわいそう」

武豊騎手が日曜中京で暑熱対策の開催に初参加　パドックの周回時間に提言「もっと短くていいと思う。馬も人もかわいそう」

　今週26日から新潟、中京競馬は4週にわたり、暑熱対策で競走時間帯を拡大する。27日に中京の東海S（GⅢ、ダ1400メートル）でヤマニンウルスに騎乗する武豊騎手（56）＝栗・フリー＝は、暑熱対策の開催に初めて参加する。

　昨年、7月末から8月初めに新潟で2週にわたり、暑熱対策でスケジュールが変更された。正午前に発走する5R終了後は3時間20分の休憩を挟み、6R開始が午後3時以降となる変則スケジュールについて、

　武豊騎手は「乗鞍の多いジョッキーからはかなり評判がいいですよ。『体が楽になる』とか『一回リセットできる』とか。でも、前半1鞍、後半1鞍みたいな人からは『いや、長いな』と。あと、みんな『2日乗ったような気がするな』と言っていますね」と同僚からの評判を明かした。加えて、「遠征して、後半のレースに乗ったら帰れないというのはありますね。僕も（日曜に）中京で後半のレースに乗っているので、札幌に戻る便は間に合わないのかな、東京経由かな、とかいろいろ探しているんですけどね。そういう不便なところはある」と移動面のデメリットを口にした。

　海外における暑熱対策の開催については、「（JRAのような）インターバルはないと思うけど、ナイターが増えているよ。海外はもともとパドックも少し（の時間）しか回さないけど、なしにしているところもあると聞いた」と説明。JRAでも暑熱対策でパドックの周回時間は短縮されているが、「もっと短くていいと思う。馬も人もかわいそうだよね。こっちもファンのことを考えていかなあかんけど、今のファンは納得してくれるでしょうし。その方がいいレースにつながるんだから。馬券を買っている馬が汗だくになっているよりはね。いろいろ考えて、取り入れていきたいなと思いますね」と提言した。